太陽系の内側を目指して旅を続けているアイソン彗星(C/2012 S1)の最新画像が届いた。5月8日にハッブル宇宙望遠鏡がとらえたものである。
この時アイソン彗星は太陽から約5.7億km,地球からは約6.4億kmの距離にあった。木星軌道と火星軌道の間まで近づいてきており,核からガスやダストを噴きだし明るいコマとたなびくテイルを見せている。
(AstroArtsより) |
ISON彗星は,近日点距離が187万km(0.0125AU)しかなく,太陽の表面からたった117万kmである。このため,2013年の11月からは肉眼で見える明るさとなり,近日点通過前後の11月28日には,視等級がマイナスになり,金星や満月の明るさを超える大彗星になる可能性もある。
また,史上最も明るくなった1680年の大彗星と呼ばれるキルヒ彗星 と軌道が似ており,これに匹敵するか超える明るさとなる可能性もある。ISON彗星が,近日点付近で蒸発や崩壊せずに生き残るかは不明であるが,仮に生き残った場合,12月にはへび座の頭の付近にあり,日本でも明るい彗星として観察されるはずである。
(ウィッキーペディアより)
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